早起きは三文の徳

「早起きは三文の徳(得)」ということわざがある。このことわざの意味するところは、早起きをすることで少し良いことがあるという意味だ。

 この早起きに関してだけは、自分が社会人になって15年になるが常に継続できている唯一のことかもしれないので、どんな徳があったか記録に残しておこうと思う。

 一つ目、最も恩恵を感じているのは、通勤前にストレスなく通勤できる点だ。我が家は、小学生、保育園の子ども達がいるが、朝の食事や学校準備にイライラすることなく、ゆっくり小学生の子ども達を送り出した後、保育園の末っ子を保育園に送って通勤できている。同世代の子どものいる家庭の話を聞くと、我が家の朝からイライラせずに出勤できることは、自分たちと、子どもたちにとってのプラスは相当でかい。

 

 二つ目に、家族でのレジャーででかける際は、出発時間を早くすることで、目的地までの渋滞にあわず、駐車場の待ちもなく、レジャーを満喫できるという点だ。早く目的地につきすぎて、駐車場で待つことにはなるが、渋滞や、目的地を前にして人が出るまで入ることが駐車場の待ちに比べれば、はるかに快適である。出発時間によっては、高速道路料金の割引を受けることも可能だ。安く快適にこれが得だ。現在はコロナウイルスの影響で外出しずらい現状が残念でならない。

 

 三つ目は、自分時間の確保という点だ。どうしても子どもがいると、子どもに引っ張られがちになる。それはそれで悪くはないのだが、親でも自分の時間は欲しい。そいうった点で、自分時間の確保に朝は良い。読書時間や勉強時間に当てやすく、集中しやすい利点もある。朝時間の確保は、子どもがいる前から始めている。きっかけは、15年ほど前に管理栄養士の国家資格対策の勉強時間の確保が目的だった。出勤前の勉強を始め、見事、一発合格を果たすことができた。いくつか転職をしているが、その後も、読書や仕事関係の資料作りなどに、この朝時間を有効活用している。日中同じことをやるよりも、はるかに朝やった方が効率の良いことは間違いない。

 

 四つ目は健康管理に役立っているという点だ。自分時間を1時間やったあと、ウオーキングに出かける。昔はランニングだったが、年齢を重ね膝の負担などを考慮し、ここ数年はウオーキングに切り替えた。これを行うことで、大好きなビールを飲んでも太りずらく、健康診断に引っかからない数値を維持できているのだと思う。

 

 一つ一文とすると、自分にとっては早起きが四文の徳をもたらしている。

 

 ちなみに、三文というのは今でいう90円程度だそうだ。微々たるものかもしれないが、塵も積もれば山となるである。今後も、唯一の特技かもしれない早起きを継続していきたいと思う。

 

「早起きは三文の徳(得)」の由来は諸説あるようだが、そのうちの一つの「奈良説」によると、昔の奈良では、家の前に鹿の死体を放置していると、三文の罰金がかせられた。そのため、できるだけ人より早起きをして家の前に鹿の死体がないか確認し、もしあったら隣へ移す。そして、置かれた家はまたその隣りへ移す。それが繰り返されて、最も遅く起きた家が罰金をとられたところに由来があるらしい。

 

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