認知症世界の歩き方より 食事関連

①記憶障害

知っている食事メニューが思い浮かばない、数日の献立考えることが困難。

料理をしながら、想起できることも。

②自分の思いとは異なる行動

空腹時は好物に手が伸びるは→理由説明できない

③目に見えないものの想像が難しい

冷蔵庫の食材、調味料を探すことが困難

食器洗い後の保管場所の判断ができない

同じものを繰り返し購入

④抽象的言語、概念、記号の意味を想起できない

調味料→マヨネーズ、醤油のようにラベルからものが繋がらない

⑤細かい差異が識別できない

買い物時、色の異なる硬貨の見分けが困難

白い食器に白い料理は気付きにくい

⑥体制感覚が鈍感に

風呂→本人はとても熱く、または冷たく、もしくはヌルヌルなど不快に感じて拒否が

水分補給→喉が渇かず

味覚、嗅覚→味付け分からず、匂いも感じない人も

⑦静止してるものが動いて見える

小皿の醤油が動く

⑧匂うはずのない匂いが

新鮮な刺身でも腐った匂いに感じる

⑨時間経過が乱れる

コンロの火を消し忘れる→本人は時間経過を感じていない

調理時間がわからなくなる→なんとなくの8分などの感覚がわからない

24時間の感覚もなくなる→食事のタイミングがわからない

⑩対象物との距離把握が正確にできない

茶碗やコップをうまくつかめず、口まで正確に運べない

口腔内の感覚も分からず、磨き残しが増える

11.視界の範囲が限定

目の前の食器や調味料が目に入らず落としたり、こぼす

12.空間全体把握に必要なランドマークを記憶できない

食べる席の検討ができなくなる

13.視覚、聴覚、嗅覚が敏感に

照明によっては眩しすぎて、目を開けられず

周囲の音に敏感になりすぎる

14.簡単な数の計算ができない

スティックシューガー何本入れたや、米は何合かなど回数を数えているの間違える

注文する弁当数を間違える

15.慣れ親しんだものが使えない

包丁の使い方、野菜の切り方がわからな

16.複数のものから最適解を選択できない

スーパーの陳列棚から買うものを間違える

会計を忘れる

以上、食事や栄養に関係することをまとめた。

認知症の人がとる行動の理由を考える必要があること。

症状は多岐に渡り、1人ひとり違うこと。

認知症と診断された瞬間から何もできないわけではないこと。

これらを大前提として理解しておく。


認知症 #食事