相手の立場に立って考える

子どもたちを「相手の立場に立って考える」ことができる子に育てたい。

 

自分の仕事は栄養士免許取得ができる短大の教員。資格取得のために、学生は10日間学校を離れ、受け入れてくれる給食施設に実習へ行き、実習先の職員に指導を受ける必要がある。

 

学外実習先で毎年、栄養士免許は欲しいが栄養士として就職しないと決めている学生が、指導職員に対して、「栄養士として働くつもりはない」という発言をして、指導職員を不愉快にさせてくるパターン。送り出すこちらも、そのような発言をしてこないようにと注意を促すが、本音を言えば20歳を超え、大学に進学までしてくるような子に対してこのような指導は必要なのだろうか疑問に思う。義務教育を9年間、高校生で3年間という教育を受けてきたにも関わらず、相手の立場に立って物事を考えることが身についていない。学校では何を教わってきたのか、それとも教える側に問題があったのだろうか。短大の2年間で、実習前と考えると約1年間で修正するのは無理だと感じている。

言わなくても良いことを、わざわざ言い、人を不愉快にさせる。相手の立場を考えず、ただ自分の思いのみを発言する。きっと社会に出て、本人は苦労するのだろう。どこかで気づいて、修正できると良いが。

 

では、相手の立場に立って物事を考えることができるようになるためには何が必要か。

 

今回のケースで言えば、自分が指導する立場の経験をすること。それは仕事でなくても、日常生活の中で、友人に教える、後輩に教えるという経験。その経験を積むことで、教える立場の人の気持ちを想像することができるのだと思う。小学校で道徳の授業があるが、実際には学ぶことより経験が大切だと自分は考えている。

 

子どもたちには、ぜひとも人と関わる多くの経験を重ね、相手の立場になって考えることができる大人になってくれ。

 

それがきっと、人に優しくすることにつながり自分自身も生きやすくすることにつながるはずだから。

 

#子育て #父親