「大きくあれ」「強くあれ」「美しくあれ」

「大きくあれ」

 体もそうだが心の大きい人になれ

「強くあれ」

 どんな困難も乗り越えていく強さを持て

「美しくあれ」

 きたないことはするな、正直に生きろ、純粋さのままで 

 

 今から約30年前の小学校2〜4年生の担任の先生からの送られた言葉。きっとこんな大人になれるよう思いを込めて指導してくれていたのかな。なんとなく覚えているが、離任式の後、色紙に書いて一人ずつ渡してくれたような記憶が蘇った。

 

 長男が小学校4年生になった40歳の今年、実家にあった自分の小学4年生時代の文集を読み返し、先生の想いがこもった指導を思い出せて良かった。

 まずは、一年間このメッセージをテーマとして仕事をして、子どもたちと向き合っていく。

 

文集内にある学級通信からは、先生が当時の全精力、時間を使って、教え子(自分たち)にぶつけてくれていたことが伝わってきた。別れの通信などは今読んだ方が涙が出るくらい。今はその期待にどれくらい応えることができているのだろうか。少なくとも、自分の生活だけを見れば不満はなく、幸せだといえるが来年は?

また、こんな先生は今時いるのだろか。出会いに感謝、先生との別れで泣いたことも最初で最後、子どもたちにはこんな出会いをして欲しい。できれば子どものうちに。

 

そして、学級通信を読んでいるときちんとメッセージが。文集を作った目的は、楽しさに純粋な小学校時代に戻ったような気分にしてくれることらしい。今年の自分にとっては、十分なタイムマシンだったと思えるくらい楽しい時間で、新しい発見もあった。

 

発見①

当時の作文などを見返すと、同じ歳になった息子より文書がきちんと書けている。これは、本来は5年生からやる生活日記を、先生が先を考え4年生から導入し、文章力向上を狙っていたこと。他 のクラスはやっていなかった。おかげで、今の息子よりは当然書ける。そして、息子も習慣化することで出来るはず。

 

発見② 

4年生の時は県大会準優勝し、5.6年生は全国出場がほぼ当然で、全国優勝までできたドッジボール大会は課外授業を経験させることが目的であったこと。今振り返ると、あの舞台に立てたことはとてつもなく貴重であり、今でも記憶にきちんと残っていて、当時の自分の自信にもうも繋がっていたであろうこと。また、先生にとっては新しいチャレンジであったため、既存の先生からの障壁も結構あったという事実。

 

発見③

先生の自宅にクラスみんなで、招待してもらい一泊させてもらっていて楽しかったことは覚えていたが、夜は10時から、山にトラックで出かけてコンビニでカップ麺を買っていたが、生活を乱してはと考え、その日はカップ麺を食べず中止していたこと。親に対する気遣い、子育て近いものがある。当時の自分は、10時まで起きていたことは、少し大人になった気分だったんだろう。

 

発見④

小学校のクラス対抗の百人一首大会、ドッジボール大会、長縄飛び大会などは、異常なまでに熱を入れて優勝を目指し練習したが、作戦なども緻密に練られるていたこと。戦略はとても大事。サッカーにも通じる。

 

発見⑤

先生は与えられた教育カリキュラム内の授業を終わらせることだけを目標としているのではなく、当時の教え子(自分たち)の先を考え、いろいろな新しいことににチャレンジし、壁にぶつかり悩みながら指導してくれていた。そして、大人と子どもという関係ではなく、教え子をひとりの人として、信頼して接してくれていた。「信頼」生きていく中でのキーワード。

 

学級文集の読み直し、とても有意義な時間だったと思う。来年の年明けには、年賀状でも出して、先生に会うようなアクションをしてみよう。

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